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江ノ島ノラびより。

matatanino.exblog.jp

2010年 03月 19日 ( 1 )

いえい


去年の10月ごろ。

写真も文章も用意し、公開しようとして、

でも、ふと思い直してボツにした記事がある。


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【 A Portrate of Pato-chang 】


たまに思う。

パトちゃんって、猫じゃないみたい、だなって。

アヴェドン*はもういないので、アニー・リーボヴィッツ*か操上和美*、ダメなら上田義彦*に、ポートレートを撮ってもらいたい。鳥造には悪いけど(笑)。

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註*=みな肖像写真撮影(もちろん人間の)の巨匠たち

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そう。

何度も書いてきたけれど、パトちゃんは、ニャンコらしからぬ、ニャンコだった。

半分、人間の魂を宿したニャンコ、だと思っていた。

おさんぽ体験で、確信した。

パトちゃんは、なにも、食べものほしさでついてくるわけじゃない。

もちろん、食いしん坊なニャンコだったから、カニカマやチーズをねだり、あげると、いくらでも食べた。

おさんぽは、そんな満腹のあとだ。

ウッドデッキマスターによれば、死の直前、パトちゃんはウッドデッキまでやって来ていたという。

おそらく、鳥造と「さいごのおさんぽ」をする、ほんとうに直前、11日の午前のことではなかろうか。

みずからの死を直感した彼は、江ノ島の風景を目に焼き付けるためか、懐かしい友人知人に会っておくためか、体力のゆるすかぎり歩いた。

なんてことを書くと、ロマンチックな擬人化か、と思われそうだけど、パトちゃんに限って、どうやらこれが擬人化とも言きれない。

猫一倍、人と通じ合うものがあったのだ。

そこが、魅力だった。

ルックスも、そう。

ニャンコでないような顔をする。

上の写真。

なにか、ワイルドな感じの俳優か、もしくは、すこしコワモテなアーティストみたい。

鳥造の撮った、鼻先だけにピントがきている、この写真が好きだった。

ぐーっと寄って耳をフレームから外す構図にすると、ニャンコらしさが消え、さらにニャンコばなれの度合いが高まる。

モノクロに加工して、キザなコメントをつけた。

でも、公開はやめにした。

全体にキザすぎてこっぱずかしくなった、というのもあるけれど、モノクロにした写真が、なにか遺影のように見えてきて、我ながら縁起でもねえやちくしょう、と思ってボツにしたのである。

でも。

今日は遺影として、みなさんに見てもらおうと思う。

ニャンコばなれした、パトちゃんのポートレートを。

寅二郎
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by matatabitorajiro | 2010-03-19 00:01